演奏記録徒然 1997年(大学入学〜)
〜一時は輝けるも、華々しく散っていった戦友たちへの鎮魂歌〜

社会人になってもヴァイオリンを弾き続けているって事は、たぶんこれからも弾き続けて行くんであろうと思い、健忘症の自分に対してログ取っておこう・・・そんなことがこのページの成り立ちです。

はたまた、一時は輝けるも華々しく散っていった戦友への鎮魂歌となってしまうのか、さてさて。

己へのログ、という性質上ソートは時系列にて行っています。
左記西暦をクリックすれば閲覧出来るよう設定してあります。


1997年5月18日(日曜日)
武蔵野市民文化会館大ホール
法政大学交響楽団
第97回定期演奏会
指揮:福井功


曲目:
オネゲル : パシフィック231(降り番)
いわゆる蒸気機関車の動きを音楽で表したという捕らえ方によっては画期的で、はたまた別の見方をすれば無意味な曲。
弦トップが落ちたり入りを間違ったりと、運転中には数々の見えない事故が起きていたらしい。

シベリウス : カレリア組曲(降り番)
シベリウスがロシアによるカレリア地区占領に際し作曲したという劇音楽。いまや俺は序曲と組曲しか知らんが。
ちゅーか思い出せない。


チャイコフスキー : 交響曲第5番(降り番)
交響曲のなかでもアマ桶に取り上げられる機会の多いKing of Symphonyみたいなこの曲も、大学入団当時はぜんぜん知らなかった。花のワルツ程度しかチャイコフスキーを知らないメタル小僧はこの交響曲はシリアスすぎてまったく好きになれず。


総評:
数々の大学入試に失敗し、淡い惨敗感と希望が入り混じった、どうも落ち着かない浮遊感を感じつつ法政大学に入学し、とか何とか言っちゃって彼女を作るため男女比率5:5のオーケストラを選び、それだってのに何故か女ではなくヴァイオリンに熱を入れ始め、華々しい大学生活がだいぶ先のこととなったのも最早時効であろう。

この演奏会、乗ってもいないし、ドアマンなる仕事をしていて本番はほとんど聴いてもいなかった。だが評価をするならば、リハーサル時に聞けた際法政の弦の音量の無さにショックを受けたという所かな。
「おとちっけーって」(先輩に殺されそう)。
そもそも武蔵野文化という音が鳴らない箱であったっちゅーのも原因か。

1997年夏休み
法政大学交響楽団夏合宿

法政ビギナーズオーケストラ(略してBオケ)
チャイコフスキー : 「くるみ割り人形」(作品71)より「花のワルツ第2幕」/1st

初心者同様で1stポジションしか引けないこの俺に1st Vnを弾けとはまた無茶をおっしゃる。しかも中途半端に曲を知っているだけになめてかかるととんでもないことに・・・。

法政初心者オーケストラ(略して初心者オケ)
ヘンデル : 「ラルゴ」ヘ長調/2nd
誰もが知ってる「オンブラ・マイ・フ」のメロディー。
オペラ「クセルクセス」の第1幕の冒頭で歌われるアリアをオーケストラ用に編曲したモノである。これだけ美しい旋律を弾くことが出来るというのは素晴らしいことなんですな。
どんなに弾きたくたって、弾くことの出来ない人などいくらでもいるのだから。


1997年12月27日(土曜日)
新宿文化センター大ホール
法政大学交響楽団
第98回定期演奏会
指揮:工藤 俊幸


曲目:
サン・サーンス : 交響詩「死の舞踏」/2nd

一般客を前にしてオーケストラという巨大な楽器に初めて参加した曲。サン・サーンスの曲は、その多くが機械的なフレーズで構築されているように思える(決して曲は機械的ではないが)。ゆえにエチュードのように練習すれば練習するだけ、技術的向上がすぐに結果に結びつく初心者向けのいい曲だと思う。今更ながら思い返してみれば、この曲は交響詩として名曲だと思う。ガイコツ役のソリスト(コンマス)がまたカッコイイ役回り。

.ビゼー : 「アルルの女」第2組曲/2nd
がむしゃらに練習した度でいけば生涯で一番練習した曲の1つ。
音程ハズしたら恥ずかしいパストラール、サックスのソロが世界一美しいインテルメッツォ、弾くとこなくてヒマヒマメヌエット、そして異常なほどスリリングなファランドールの4曲により構成される。
法政桶の場合ファランドールでパーカッションが暴走。あれはワザとなのか、単純に頭に血が上ってそうなっちゃったのか、それは俺には分からない。
(というか今となっては意図的としか思えん)。
血液が沸騰しそうな阿鼻叫喚地獄爆走ファランドール。若気の至りってやつですか。いやースピードメタルってホント素晴らしいですよね(なんでや)。

あと、俺は今でもあのサックスは世界一だと思ってます。最高でした。

.マーラー : 交響曲第1番「巨人」(降り番)
俺の嫌いな曲は、
1.長い 2.うるさい 3.美しくない
のどれかに当てはまる。

マーラーはよく当てはまる作曲家のひとりである。
何てったって長さにかけちゃ天下一品の長さを誇り、金管はうるせーし、刺激的すぎて美しくない部分多々あるからである。とくにこちらの期待を裏切る和声進行や旋律の部分はどれも許せん。どう考えても聴衆を皮肉り、おちょくっているとしか思えない。そもそも「聴く」という行為に負担を強いる作曲家は嫌いなのだ。

しかしこの曲に関してはちょっと違う。
新宿文化センターの2階席から眺めていたのだが、最後には何故か感動して涙が出そうになった記憶がある。それ以来、この曲に関してだけちょっと好意的。ホルンがハズしまくっていた記憶も残っているけが。法政大学交響楽団が誇る名演の1つと言われる。俺も素直に、そう思う。

総評:
はじめて徹夜で酒を飲み、朝焼けの多摩川の美しさに涙して、おうちで爆睡。
この感動を求めてジャンキーのように桶にはまっていくのであった。
ちゃんちゃん。



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