| 指名手配ヴァイオリン奏者 V to Z |
VENGEROV, Maxim / マキシム・ヴェンゲーロフ![]() 若手最高のヴァイオリニストの一人と評されているが、未だライブで聴いたことのない演奏家。CDではガリガリとカターイ音を出しているが、評価の厳しい海外メディアでも絶賛されているとおり、演奏自体は完璧。 シンドラーのリストのテーマだとか、ラフマニノフのヴォカリーズなどの小品で俺はヴェンゲーロフを見直した、というか素直に好きなった。こういった作品を小粋に弾く事の出来るセンスのよさ。いいねぇ。 同じザハール・ブロンという教師につきながら兄弟子のワディム・レーピンとは、これまた全く違った魅力満載で、次にどんなCDを出すか楽しみなヴァイオリニストである。 VRVA, Cenek Jacob / ツェニック・ヤコブ・ヴァルバ ![]() カナダのカルガリーフィルハーモニーの首席コンサートマスター。 チェコの良き伝統を継承しているとされ、日本では読響のゲストコンサートマスターとして度々来日している。線はけっして太くないけれども、流麗そのもので美しい。読響の定演でR・シュトラウスの「英雄の生涯」のソロをヴァルバさんが担当したときなど、中プロでVn協(ソリスト:ピエール・アモワイヤル)があったにもかかわらず、ソリストなどほったらかしにして絶賛されまくっていた。 「いいひと」が音の中にむちゃくちゃ詰まっている様な、聴いていてほんわかな気分にさせてくれるヴァイオリニストはそうそういるまい。 YASUNAGA, Toru / 安永徹 ![]() ベルリンフィルの第1コンサートマスターを1983年より務める。 83年といえばカラヤンやベームといった多くの巨匠が最後の華を咲かせていた時期。1970年代のベルリンフィル黄金時代に入団しており、あのスーパースター揃いの桶はどんな音がしていたのだろうと思うとゾクゾクする。 TVで何度も見ていたが、ライブで見たのはベルリンカンマーゾリスデンの演奏会で、もう定年退職してしまったヴィオラのヴォルフラム・クリストの凄い演奏や、ルートウィッヒ・クワントのスポーツ刈りなのに優雅な爆音チェロ、といった暴れ馬達をまとめる役目を負った優秀な指揮官としての姿であった。 才能の塊、というよりはたゆまない努力と根性の塊、という演奏家。 どちらかと言えばロマン派系統の音楽を得意とするように見受けられる。 やさしい音色。人となりが音に表れるから音楽って怖いですな。 ZIMMERMANN, Frank Peter / フランク・ペーター・ツィンマーマン ![]() 一言でツィンマーマンを表すなら、小さな巨人というところか。 きめの細かい音色でありながら、元気いっぱいのブンブン丸的な要素も忘れずに、これまた安定感抜群の音程とともに素晴らしい演奏を残している。 個人的にはロリン・マゼールと残しているチャイコフスキーのVnコンチェルト(DVD)が好きなのである。上記の魅力が満載である。 ZUKERMAN, Pinchas / ピンカス・ズーカーマン ![]() イツァーク・パールマンと同郷で師匠も同じイワン・ガラミアンに学ぶ。 派手な宣伝も無く、ビオラも弾いたり、指揮活動もしたりなど何となく地味な印象を受けるが、演奏そのものは流麗と表現すればよいのか、非常に音楽的と表現すればいいのか分からないけれども、決して個性的とか独創的ではないのだけれどもハートに訴えかける素晴らしい演奏であると思う。うまく表現できないけれども、音程だって完璧じゃないときがあるし、音質とて俺の理想とする音ではないが、それでも多分本物のなかの本物である確率が高い。完璧が全てではない、というか、いや相当完璧なのだが、こんな言い方しか出来ないけど、とても好き。 |